管内は濃飛平野の西端部、岐阜県の南西部に位置し、北は北陸圏に接し、南は木曽・長良・揖斐の三川に囲まれた温暖な農村地帯までの南北に長い西南濃地区(西濃県圏域)一帯となっています。
美濃は、東海道と中山道を結ぶ重要な地域で、西に養老山系と伊吹連峰を望み、日本列島を東西に分かつ重要な拠点として、『美濃を征するものは天下を征す』と言われてきました。
そのため、この地は飛鳥時代の「不破の関」をめぐる壬申の乱を始め、安土桃山時代後期の関ヶ原の戦いまで、天下に野心をもつ武将たちの合戦の舞台でもありました。
今日でも「天下分け目の戦い」の行われた関ヶ原を中心に、数限りない歴史をつづった古戦場跡や、ゆかりの史跡がその名残をとどめています。
中心都市である大垣市は戸田家10万石の城下町で、旧大垣藩の士族が廃藩置県後も活躍したことで、銀行や電力会社を設立する一方、紡績工場などの誘致に奔走し、近年では県内最大の工業都市となっています。
また、大垣市は、松尾芭蕉の奥の細道むすびの地としても広く知られています。
その他にも西濃には、養老の滝、谷汲山華厳寺、南宮大社、大垣城、墨俣一夜城など多くの観光地(名所)があります。
経済の中心地は大垣市で、「水の都」と呼ばれる地下水が豊富で、かつてはその水を利用した紡績業や酒造り等が盛んであったが、現在では天然の地下資源を利用した生石灰の生産、大理石の加工、パソコン、携帯電話用のプリント配線、半導体パッケージ、更には自動車用バブル、ヒューズ等と様変わりし、また、セロハン、ラムネビン、木桝、バラ、懸崖菊、車椅子、スポーツ用品等、全国有数の一大生産地となっています。
さらに、大垣市加賀野地区には、岐阜県が推進する「高度情報基ぎふ」の中心施設、ソフトピアジャパンセンターがあり、周辺の情報工房等の施設機能を含め、国際的情報発信の拠点として稼働しています。